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SCAMPERは無理やりアイデアをひねり出すためのチェックリスト。
これを使えば、なかなかアイデアが出ないときやアイデア出しが苦手な人でも大丈夫!きっといいアイデアを見つけることができるはずです。

コンセプトの設定段階でもビジュアルの計画段階でも、煮詰まってしまったらチェックリストに沿って考えてみてはいかがでしょうか?



SCAMPERって何?

SCAMPERはアイデアを出しやすくする7つの要素である「置き換える(Substitute)」、「結びつける(Combine)」、「適応させる(Adapt)」、「修正する(Modify)」、「他の目的に使用する(Put to other uses)」、「取り除く(Eliminate)」、「並び替える(Rearrange)」から頭文字をとったもの。

漠然と考えるより、考える方向性を絞り込むことでアイデアは浮かびやすくなります。「さぁ、何でもいいから新しいアイデアを考えて!」よりも「この問題を解決するアイデアを考えて!」の方が、アイデアは浮かびやすいのです。

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さっそくやってみようSCAMPER!

S:置き換える(Substitute)

何かに置き換えることができないか考えてみます。常識の中にありえないものを配置することで違和感が生まれ、この違和感が大きければ大きいほど、強烈なインパクトが生じます。

C:結びつける(Combine)

いくつかの要素を掛け合わせて結びつけます。今では当たり前になったデザイン化されたバーコードは、バーコードとイラストが結びついたもの。

何の工夫もされずに何十年も使われてきたバーコードに新しい表現を与えたこの方法は、まさに画期的と言えます。「結びつける」という方法が、バーコードに対する先入観を打ち破りました。

A:適応させる(Adapt)

他で使われているものを適応できないか考えてみます。例えば、WEBデザインに新聞のデザインを適応させているのがニューヨーク・タイムズのWEBサイト。まるで新聞のようなWEBサイトのデザインです。これなら今まで新聞を読んでいた層も、WEBサイトのニュースを違和感なく利用することができますね。

M:修正する(Modify)

今あるものを修正したらどうなるか考えてみます。修正というより「変化させる」と理解した方がしっくりくるかもしれません。

拡大したり縮小したらどうなるだろう?薄くしたり濃くしたりすることはできるのか?重さや強度を変えてみたらどうだろう?などなど。いまある「当たり前」を違う形に修正してみましょう。

P:他の目的に使用する(Put to other uses)

使いみちを変えられないか考えてみます。デザインでは「他の使い方を付加できないか?」になるでしょうか。ただのチラシやDMより、他にも使い方があるツールの方が、捨てられてしまう可能性は低くなります。

例えば水道修理の会社は、チラシの代わりに冷蔵庫に貼れるマグネットを配布していますよね。ついつい冷蔵庫に貼ってしまいます。

E:取り除く(Eliminate)

余分なものはもちろん、様々な要素を大胆に取り除いてみましょう。世界からコレがなかったらどうなるだろう?なんて考えてみてもいいかもしれません。
取り除いてみることで、本当に必要なものが見えてくるはずです。

R:並び替える(Rearrange)

順番を変えてみます。ブレーメンの音楽隊って覚えていますか?この物語を表すときに使われるビジュアルは、下からロバ、犬、猫、そして一番上にニワトリです。みんな逆に並び替えて、下からニワトリ、猫、犬、ロバになったら、どんなイメージを与えるでしょう?

本来の順番を並び替えるだけで、本来とは違った印象と意味を与えることができます。



まとめ

アイデアを出しやすくする7つのチェック項目を簡単に紹介しました。
ひとつの項目だけを使って考えてもいいですし、複数の項目を組み合わせて考えてもいいと思います。

アイデア出しに行き詰ったとき、無理にでもアイデアを出さなければいけないとき、スピーディーにいくつものアイデアを出さなければいけないとき、SCAMPERで効率よくアイデアを出してみてはいかがでしょうか。

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